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2010年10月24日 (日)

学校教育と,殺人

前のpostを書いたばっかりなのにこんなニュースが…

「妹殺す」が正解?=東京の小学校では不適切授業(時事ドットコム)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010102400011

授業で殺人を扱うということは問題ないと思うのです.
例えば倫理のトロッコ問題.

制御不能になったトロッコの先に5人の作業員がいる.
ここで分岐を切り替えて引き込み線にトロッコを誘導すると,
その先にいる一人の作業員の犠牲だけで済む,あなたはどちらを選ぶか.

それを考えさせることは決して無駄ではないでしょうし思考訓練にもなると思うのです.
人の死という概念自体を教育のタブーとすることはあってはいけないと思うのです.

まあ確かにこの問題出題する時点でこの先生の倫理観に大いに疑問を感じますが,
これをきっかけにうまく問いかけを作れば
自分の思いが社会や他社の不利益に繋がるとするならばどう行動するべきかという問題を
生徒に考えさせるきっかけにはなったのかなと…

#男と会いたいために事件を起こす思考体系が「八百屋お七」と同じ…

それよりもこの最大の問題は

全然論理的じゃない!

ってことですね.
単に姉とだけの知り合いなら妹が死んでも来るはずなかろうに.
仲間内のクイズ大会でそれを正解にしたという時点で
この女性教師とその仲間の頭の中を疑わざるをえない…

少なくとも何かを教えるということはそのバックボーンに一定の論理が存在するはずで,
その論理性自体を無視してしまうというのは,
今まで教えてきた教育に対する信頼自体を失いかねない事態だと思うんですけどね.

倫理性も論理性もないってのはまさに救いようない気がするんですが…

東京都杉並区教委は23日、区立浜田山小学校で3年生の担任の女性教諭(23)が、 正解は「妹を殺すこと」というクイズを出す不適切な授業を行ったと発表した。 同小は同日、保護者会を開き謝罪した。  杉並区教委は「非常に不適切な行為。今後繰り返さないよう指導に努める」とコメント。 教諭や校長に厳重注意するとしている。  区教委によると、教諭は19日、算数の授業で時間が余ったため、 「3姉妹の長女が自殺し、次女はその葬儀に来た格好いい男性が好きになった。  葬儀後もう一度出会うためにはどうすればいいか」というクイズを出題した。  生徒は「電話をかける」などと回答したところ、教諭はヒントを出し、 「正解」としていた「妹を殺し、葬式をやればまた会える」という答えに導いていたという。(2010/10/24-00:48)

試験と,殺人

『「校長暗殺犯は誰」出題 東海市の県立高で教員名を選択肢に』(中日新聞CHUNICHI Web)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010102390160848.html

別に試験の内容に必然性があるならば
試験の中で校長でも大統領でもぶっ殺してくれていいと思うんだけど,

これって一体,何の試験やねん.

というのがニュースを聞いて初めての感想でした.
頭の柔らかさを点数化してランク付けすることが教育なのか?
そしてこの方法が本当に妥当なのか?

柔軟な発想というのは様々な考え方の体系を知る事に始まります.
様々な類型を知識や体験として学ぶことこそが
思考の可能性を広げる事に繋がる.
少なくともそれが学校における教育体系であるはずです.

武道の方からきた概念で「守破離」という言葉があります.
まずある道を究めるには
「守」:その道の類型を徹底的に学びこむ.
「破」:その道をさらに越えて押し進める
「離」:その道を離れ自分で一流を築いていく
という順を取ると言います.
学校教育というのはこの「守」を担う場所だと思うのです.

#無論,その次の「破」「離」へ繋がるよう意識することも大切ですが,
#それはまた別の議論で.

さて,ニュースに話を戻してみましょう.
実はこの問題も頭の柔らかさを量るといいながら実際は単なる知識の問題です.
それこそ探偵モノではゴマンと使い古された手ですから,
そういったトリックの体系を一つ知ってるかどうかに過ぎないのです.

こんな問題を出すというのは
教師はこのトリックの体系の一つも教えたんだろうか?
教えてなかったなら全くもって意味をなさない試験ですし,
そしてもし教えたならば商業実践という教育の中で
この思考体系がどういう意味を持つと考えたのだろうか.

教師は教育のプロとしてそれを説明できなければならないと思うのですが,
自分が考えるに全くもって論理的に説明する術がないんですが…
これって自分が素人だからですかね?

さて,最近ゆとり教育の見直しが大いに喧伝されていますが,
ゆとり教育の失敗はまさにこの部分にあったように思います.
ゆとり教育の本来は各学校が独自の教育ができるという点でした.
このコンセプト自体は大いに評価されるべきだと思うのですが,
独自の教育のためには生徒に達成してもらいたい目標があり,
その目標達成のための道筋というカリキュラムがあり,
カリキュラムを進行するだけの知識体系(テキスト,資料,教員のスキル)が必要でした.

それが目標に対しては受験の成果に繋がらないことから曖昧になり,
カリキュラムを立案できる能力のある教員は元々一握りしかいなくて
自分たちで行わざるを得ない知識体系自体の整備も遅れた.
結果,文科省がお仕着せで目標とカリキュラムを与えている分野しかまともに運用されなくなり
実質の教育内容低減に至ったわけです.

本来教育とは目標設定から,辿る道を設定し,そこに歩んで行く事にあり
教員が教育のプロフェッショナルであるならば
それを知ってきちんと運営できなきゃいけないと思うのですが.
でも実際教員養成課程でそこまで教えてるかといわれると正直疑問が残る所です.
(自分が受けた教職課程でも授業計画の話はあったけど,カリキュラム構成まではなかったような…)

こんなニュースを聞くと何か情けなくなるんですよね…
結局,謝罪して採点対象から外し,丸刈りになって決着だそうですが,
信念無く問題を作った事に対して反省してもらいたいもんです.

愛知県立東海商業高校(同県東海市大田町)で19日に行われた中間試験で、 校長を暗殺した犯人を当てるというクイズのような問題が出され、 選択肢の中に同校教員の実名が使われていたことが分かった。 校長が「教育現場にあってはならない」と問題を作った担当教諭を厳重注意した。  試験に出た問題は、職員室で暗殺された校長が残した血で書いた文字を手掛かりに、 選択肢に実名で挙げられた教員7人の中から犯人を選ぶという内容。 校長が書き残した「41124」と横に書いた数字を逆から見ると「カていカ」と読めるため、 答えは「家庭科の教員」というわけだ。  総合ビジネス科の総合実践の試験で貸借対照表やビジネスマナーの問題とともに、 「頭の柔軟さをはかる問題」として出題された。 作ったのは20代の男性教諭で、3年生の2クラス77人が回答。 同校によると「柔軟な思考を育て人間力をつける趣旨」として、 クイズ的に思考を試す問題はこれまでにも出題している。  この問題を見た学校関係者が県教委に連絡。県教委から学校に注意があった。 教諭は20日、該当するクラスで謝罪し、この問題を採点から除くことを伝えた。 さらに「けじめをつけたい」と自発的に丸刈りにし、反省の意思を示した。  本紙の取材に国枝裕校長は「教諭は反省しており生徒に動揺もなく収束した話だと思っていた。 設問は不適切で教育現場にあるまじきもの。 二度とないようにしたい」と話した。(中日新聞CHUNICHI Web)

2010年8月28日 (土)

刑場と,デザイン

以下,不謹慎と思われる方もおられるかもしれませんが,
純粋に設計思想について考えただけで他意はありません.

千葉法相の意向を受け公開された東京拘置所の刑場の写真を見ました。

「照明明るく壁が木目調で暖色なのが正直意外。刑場という圧迫感を減らすためか?」
「それに比べての床のコンクリートと窓の外下に延びる階段が生々しい。」
「踏み板が頑丈そう。」
「人ひとり支えて動作させるには大きなソレノイドでも付いてるのかな?」

とあれこれ考えてるうちにふと

『そっか,この部屋も設計した人がいるんだよな.』

という至極当然のことに思い至りました.

設計にはその主たる機能を実現する部分(仕様)と
設計者の裁量により決められる部分とがあります.
その設計者の裁量の部分にこそその設計思想が色濃く現れる気がしてます.

この刑場で言うと,壁の色や床の材質。踏み板の剛性や駆動方式などでしょう

自分は東京拘置所のデザインは、死刑囚に過度の不安を抱かせず
刑務官にとっても速やかにかつ確実に刑を執行するのに配慮されていると感じました.

壁は暖かみのある木目調で明るく視覚的に不安を抱かせにくい
また踏み板は床と似た材質で剛性が高そう.
なので目隠しされていればその上に立ったとさえ気づかせない.
そういった受刑者への配慮は,
そのまま執行を円滑に行うことに繋がり刑務官の負担軽減にも繋がる.
ボタン室や前室とを仕切るカーテンの分厚さは音を遮り
刑務官たちの心理的負担を幾許か軽減するのじゃなかろうか.
あと立会室の照明にも設計者の意図を感じました.
(立会人の顔が逆光になる照明配置.)

こうやって見て行くと被害者や一部の人々からは
「犯罪者がそんな安楽に刑に処されるのは許せない!」
という意見が生まれてくるような気がします.

そんな不満はどこから生まれてくるか
そこで考えなければならないのは
「刑場の"ユーザ"とは誰なのか?」
というテーマです.

受刑者?
執行に当たる刑務官?
国?
被害者?
それとも当該する犯罪を許さないとコンセンサスを形成している国民ひとりひとり?

ユーザを誰に設定するかでデザインは変わってくるのでしょう.

さて,質問です.
あなたがこの刑場を設計するとしたらどのようなデザインをしますか?

自分は正直に言えば最適解を見いだせません.

2010年8月13日 (金)

搭乗員と,逃亡

まあ,まずは以下の記事をお読みください.

乗客にぶちキレた搭乗員が緊急脱出装置発動、帰宅

ケネディ国際空港で9日、搭乗員が乗客と口喧嘩した挙げ句、機内アナウンスで怒鳴り、緊急脱出スライダーを発動して機外に脱出、帰宅する事件が発生しました。 この搭乗員の名はスティーブン・スレイター、38歳。NYタイムズのCity Roomブログは事件の状況をこう伝えています。 飛行機は乗客100人を乗せピッツバーグを午前10時半ごろ出発、NYに正午ごろ到着した。ターミナル5に誘導され、乗客が降りる支度をしていたところで、搭乗員と乗客の間に口論が発生し、搭乗員が緊急脱出スライダーを発動したと、空港当局係員(捜査中につき匿名)は語る。 この係員によると搭乗員は飛行機から走り去り、従業員専用駐車場に停めた車に乗り、空港を去ったという。器物損壊罪・不法侵入罪の可能性あり。

一方、以下はウォール・ストリート・ジャーナル。
 
乗客が上から降ろそうとした荷物がたまたま頭にぶつかったため謝るよう求めたが謝らなかったところから口論に発展。「f-- off(失せやがれ)」と乗客に言われたところでスレイター搭乗員は機内放送装置を通して全乗客に向け同じような罵詈雑言をひとしきり浴びせ、因みに今のアナウンスは特に謝るのを拒否した男に向けたものだと付け加えたという。
その上で空気で膨らむ緊急脱出装置を発動。調理室からビールを2本掴み取って滑り降り、駐機場からターミナルに駆けてゆき、車でクイーンズ区Belle Harborの自宅に帰った模様。
jetBlue係員はシュート発動から約25分置いてから港湾局警察官に通報した。そのため空港外に脱出できたと空港警察は話している。この通報の遅れについてjetBlue広報Steve Stampley氏からコメントはもらえなかった。
取調べ中は終始冷静だったそうですよ。ちょっと見てみたかった気もしますよね、その華麗なる脱出シーン。
因みに編集部が見つけたMySpaceのページには「クイーンズ区フラッシング出身、趣味はグルメ・旅、アイドルはTWA847型機ハイジャック事件で乗客の命を救った英雄搭乗員Uli Derickson」とあります。


[City Room, WSJ]
Maureen O'Connor(原文/satomi)


まあ,ある意味はた迷惑な話ですが.
アメリカ国内では妙にこの搭乗員に対する同情票が集まってるようです.
以下の記事を参照

緊急脱出用シュート発動の乗務員スレイターさんが仮釈放、国民的ヒーローに

ネットで人気爆発! マスコミでも話題沸騰!

あの横柄な客にぶち切れて緊急脱出用シュートで逃走したジェットブルー客室乗務員スティーブン・スレイター(Steven Slater)さんが、アメリカで一躍人間国宝扱いになってます。

深夜番組司会者ジミー・ファロンも「スティーブン・スレイターのバラード」を熱唱
 ♪Get Two Beers and Jump♪ 

あんなキレまくった人に何故?
初報ではよく分からなかったんですが、なんか飛行機がまだ動いてるのに立って荷物を降ろそうとした乗客(♀!)に着席するよう注意したのに無視され、いくら言っても聞かず、そうこうするうちわざとか否か客のバッグが頭に当たりFワード浴びせられて堪忍袋の緒がブッチ~ンという、なんともありがちな話で、同情票がドッと流れてるんですね。

機内アナウンスもゲート到着後でしたし、内容も「ファ●●オフと言ったファッ●●●アースホ●●よ、この仕事に就いて28年(本当は20年)、もううんざりだ。もう辞めてやる」と意外とシンプル。

「a*sholeじゃなくmotherf*ckerだった」という証言もありますが、いずれにせよFワード2回言い放ち、ついでに帰宅後ボーイフレンドとベッドに潜り込んでるところで逮捕...とまあ、話題に事欠かないスレイターさん@ゲイ&バツイチなのでした。

毎日嫌なこと我慢して働いてる人たちは、「いるいる、そういう客!」、「よくやった!」、「まさに誰もが夢見る脱出劇。自分は家のローンあるからできないけど...」と、ビール握って滑り台にポンして駐機場を駆けるスレイターさんに自分を重ねて、口々に感動を分け合っているんでございますね。

後になって「シュート発動前に一気飲みした」ことが分かったんですが、その頃にはもう、上のような想像図が出来上がっていました。


あんなキレまくったのは何故?
編集部が見つけたMySpaceのページを見た人からは「アルコールや薬物乱用を伺わせる記述もある」との声も上がってますが、普段から怒りっぽい人では決してなく、近所でも職場でも「良い人」という評判でした。それが何故あんなブレイクダウンを演じてしまったのか? 同居中のボーイフレンドの母親はNYポストにこう話してますよ。

「彼の母親、もう長くないんです。肺がんでね。化学療法も2回受けたんだけど、予後の経過が良くなくて。今週末もあの子たちカリフォルニアに様子見に行く予定だったんですよ」

「父親もルー・ゲーリック病で亡くしてまだ間もないっていうのに。スティーブン、重いプレッシャーに耐えてるんだと思いますよ」

これ読んだ人たちは「そうか、そういうことだったのか...」と、またまた親の死に目に働く心境を思い、涙してるのです。


広がる、応援の輪
米時間10日には釈放を求めるサイト「Free Steven Slater」が誕生し、PayPalには保釈金の募金活動も立ち上がり、Facebookのページには前代未聞の数のファンが殺到。YouTubeには応援のトリビュートのバラードが続々現れています。

渦中のスレイターさんはそんなこととは露知らず、10日午後9時半頃、保釈金2500ドルで仮釈放され、ゲート前で大勢の報道陣に取り囲まれて初めて自分がこんな国民的アイドルになってると知ったようです。

車に一緒に乗り込んだABC朝のTV番組『Good Morning America』のプロデューサー2人をひとつ先の角で追い出し、慌てた運転手に自分も降ろされ、やっと取材に応じました。

「本当に驚きました。みなさんの応援に感謝です」

仮釈放の時も逮捕の時もとびっきりの笑顔を浮かべる労働者階級の英雄、スレイター。NYクイーンズ地検は最大懲役7年の刑で起訴する運びですが、不況と過労にあえぐ人たちの興奮は当分収まりそうもありませんよ~はい~。

[NYDN, TMZ, NYPost, Slate]

この応援歌がよくできてて結構ハマります

しかし客商売は大変です.
言うことを聞かない客に対して現場の裁量でどこまで強制していいか
多分その板挟みになったのでしょう.

自分も製造業に携わっている関係上
客から色々無理難題がやってくることはよくあります.
先日も納期3ヶ月のものをお盆前までにひと月半で出荷するという
突貫工事を余儀なくされたのはお客の要望からでした.
(お客の要望という名目の支社営業の策略の可能性もあるけど…)

自分もその無理をきかせるために部品メーカに無理を言ったわけですが,
そんな無理のサプライチェーンが負の連鎖のように日本の製造業の間で回っている気がします.

で,その起点はやはり
『エンドユーザの無茶と無理』なんじゃないか,そう思うのです.
そう考えると
"情けは人のためならず.巡り巡ってわが身のため"
この言葉を忘れないようにしたいものです.

無論,泣き寝入りするのはお互いのためではないですが.

2010年6月20日 (日)

原油流出と,失言(追記)

メキシコ湾の原油流出事故.
日本での扱いはえらく小さいですが
GW中に滞在していたBostonでは大々的にニュースで取り上げられていました
以来,気になってずっとニュースをウォッチしていますが
事故を起こしたBritish Petroleum(BP)は巨額の補償金を支払うことになりそうです.

それにはCEOのTony Haywardの失言が少なからず影響しているようです.
まあその失言がどこぞの元首相より見事と言うか…

4/29

“What the hell did we do to deserve this?"
(なんで俺たちがこんな目に遭わなきゃならないんだ!)

参考にしたNewsweekの記事にもかいてありましたが
過去三年に安全規定違反760件を犯していたそうで…
(同じ石油メジャーのエクソンモービルは一件だけ)

見事にハインリヒの法則を地でいったわけです.
ヒヤリハットを実施し改善のためのPDCAを回してください。

5/14

"the Gulf of Mexico is a very big ocean.
The amount of volume of oil and dispersant we are putting into
it is tiny in relation to the total water volume."
(メキシコ湾は大きな海だよ.
 我々がばらまいた原油や分散剤の量全てなんて,
 全ての水の量に比べたら微々たるもんさ.)

クロマグロの一大産卵地をひとつ油で埋めたんですが…

その数日後

"the environmental impact of this disaster is likely to be very, very modest."
(この災害が環境に与える影響ってのはと~っても小さく思える)

宇宙から見えるほど石油ばらまいても?

5/30

"there's no one who wants this over more than I do. I would like my life back."
(俺ほどこの件を終わらせたいと思っている奴はいない.俺は自分の生活を取り戻したいんだ)

まあそうかもしれんが.口にしちゃダメだろ.

その翌5/31

"The oil is on the surface, There aren't any plumes."
(油は水面に留まっている,汚染物質などないさ!)

誰かメキシコ湾の海産物こいつに食わせてやれ.

さらにその翌6/1
原油回収の作業員が体調崩したのを受けて

"I am sure they were genuinely ill,
but whether it was anything to do with dispersants and oil,
whether it was food poisoning or some other reason for them being ill,
you know, there's a—food poisoning is surely a big issue
when you've got a concentration of this number of people in temporary camps,
temporary accommodations."
(彼らが体調を崩しているのはわかってる.
 でも分散剤や原油が何か悪さをしたかどうか,
 あるいは食中毒やその他の理由で病気になったのかはわからない
 でもさ,食中毒こそホント一番の問題なんだ
 多くの人たちが仮設キャンプや仮設宿泊所といった所に集まってる場合にはね.)

作業に当たってる部下もキレまっせ。
「原因が食中毒ならもっと福利厚生充実させて食中毒起こさせるな!」って.

他にも

"There are those who want the Obama presidency to fail
and they want this spill to be his "hurricane Katrina" - the domestic disaster
which so undermined George W Bush.
And there are those who don't like oil and want energy policy to be in a different place."
(オバマ大統領に失敗してほしいと思う人がいるんだ.
 彼らはこの流出が彼にとっての"ハリケーン・カトリーナ"
 ーブッシュ大統領の土台を揺るがした地域災害,であって欲しいんだ.
 彼らは原油が嫌いで,エネルギー施策は他の方法であってほしいって考えてるんだよ.)

い,陰謀ですか?
まさか爆発はゴルゴの狙撃?!

って前述のハインリヒの法則では
『1件の重大事故には29件の軽微な事故と300件のヒヤリハットが存在する』
と言います.
760件の法令違反は十分重大事故を起こして起こしていいレベルなんで陰謀説の根拠は薄いです.

"We had too manypeople who working to save the world..."

(我々には世界を救うために働く人たちが十分以上にいる.)

一言だけ余計だ!!!
多分,Tonyには笑いの失言の神が付いてるんですな.


どうやら失言癖は重役まで伝染したらしく

"I think Tony's doing a fantastic job."
(トニーは良い仕事してるよ!)

と火に油を注ぐ始末.

株主や社員は「もう喋ってくれるな」って感じでしょうな.
もはや一種の風物詩か…

<参考>
http://www.newsweek.com/2010/06/02/what-not-to-say-when-your-company-is-ruining-the-world-.html
http://www.nowpublic.com/environment/tony-hayward-quotes-bp-ceo-gaffes-or-remarks-wents-wrong-2624196.html

<追記>
BPは"Birdbrained Polluter(トリ頭の汚染者)"の略だというTwitterのつぶやきが…
発言見てたらそう言いたくなるのも分かる.