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2011年2月13日 (日)

改革と,正義

エジプトのムバラク大統領の辞任により一気に民主化が進もうとしています.
チュニジアのベンアリ政権崩壊で始まったこの現象は
次々に飛火し民主化ドミノという言葉まで生まれてきています.

さて,この現象は日本にとって歓迎するべきことなのでしょうか?
民主主義陣営の国が増えることは歓迎すべきことだとは思います.
しかし中東情勢が不安定になることで日本の企業や消費者への影響は必ず現れます.

まずそれは原油価格という形でしょう.
これに投機マネーが流れ込み他の鉱物資源へも波及することが見込まれます.
少なからず日本の製造業は打撃を受けるはずです.

独裁政権とそれに付随する利権企業のおかげで
往々にして資源が安値安定で供給されていたりします.
独裁政権の崩壊はそれに付随する利権企業の崩壊をも意味します.
結果,安定供給が途切れ,値段の高騰に繋がりえます.

こういった事柄は今世界で色々起こっています.
例えば反政府組織の資金源となっており,
ゴリラの生息地を脅かしていると言われるコンゴのタンタル問題.
世界最大のタンタル産出国であるコンゴ産のタンタルを使わないことで
チップコンデンサの価格は上がります.

もっと身近な例ではフェアトレードの話でしょう.
コーヒーがよく例に挙げられますが,
フェアトレードのコーヒー豆を喫茶店が採用することで原価は増えます.
そうなると例えばス○バのコーヒーの値段が200円ほど上がるだとか,
名古屋の喫茶店のコーヒーに柿の種が付かなくなるだとか,
そういった影響が出ておかしくないわけです.

残念ながらそれだけ"正義"を為すことは困難を極めます.
唯一,変わりうるとすれば
それは消費者一人一人がこの「必要悪」をよしとしない
そんな機運が高まった時でしょう
少なくとも対岸の火事と思わず
しっかり状況を見て考えることが大切だと思います.

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