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2010年10月10日 - 2010年10月16日

2010年10月16日 (土)

美容と,狂躁

テレビ局も最近スポンサー離れが進んでるせいかやたらと通販番組が増えてます.
そんな中でもやはり元気なのは女性の美容用品.
女性の美容に掛ける情熱の凄まじさを物語ってるようです.

先日,テレビをつけっぱなしでうとうとしてるうちに,
いつの間にか女性向け化粧クリームの通販番組になっていました.
ぼんやりしてる所にこんな声が

「このサイタイエキス入りクリームは…」

サイタイ…なんだろ?そんな化学物質とか植物とかあったっけ?

サイタイ…臍帯…へその緒?!

流石にヒトのへその緒を使うわけにはいかないでしょうから,
多分哺乳類で入手易い所でブタあたりのを使用してるのでしょうが,
へその緒を顔に塗りたくってると考えるとちょっとおぞましい気分です.
男性諸君,そんな女性の頬にキスできますか? ;-)

#ちなみにコラーゲンはブタの皮から抽出してると言って間違いないそうです
#ニカワ位しか用途が無かったものが今は一大産業になってるとか…

さて,この手の美容用品なんですが,
多くの科学者が指摘してるように,
「人間,皮膚から何かを吸収するようにはできてないのになぜ効くねん」
という疑問にこの業界の皆さん誰も答えません.

それどころか謎の成分を次々と繰り出してきます.
同じ成分でも色々名前を変えてまで…

「ウレア成分を配合しました」(urea:尿素ね…)
「ヒアルロン酸入り」(原料は鶏のトサカや臍帯…臍帯エキスでも通じるな)

女性はこういった宣伝文句が「効く」と思うから買うんでしょう,
それは言い換えれば開発者への信頼ということになるわけですが,
ホントこんな言い換えでごまかすような開発者信じていいの?

さらに疑問なのは
こういった成分の効果をその能力を認証された人物(医師等)が
きちんと責任を持って保証しているのか,
そして万一その保証内容に不備があった場合には責任を問えるのか,
そういった法整備がなされているのかということです.

例えば建物でしたら免許を受けた建築士が
設計図にサインや捺印で認証することでその設計責任を負います.
そしてそこに誤摩化しや偽造があると建築基準法違反で罪に問われます.
つまり認証されたプロが責任を負う体制が整っているのです.

このような化粧品は多分,薬事法などで縛られてるのでしょうが,
体内に直接入らないということで結構ザルなのではないでしょうか.
専門外なので明確なことは言えませんが,
薬用化粧品は「医薬部外品」ということで薬品より緩い管理になってるようです.

女性の皆さん,あなたのお使いのクリームは大丈夫ですか?

2010年10月11日 (月)

技術者と,独立性

土曜に日本プロフェッショナルエンジニア協会(JSPE)のセミナーに行ってきました
テーマは「NSPE2010総会参加報告会」ということで
PE試験や制度の現状や,アメリカの技術界のトレンドを知る事ができるかと思い,
トラブル対応で徹夜明けの身を押して参加してきたわけですがなかなか濃い内容でした.

その中で上がった話題の一つはやはりBPの原油流出事故の話でした.
以前の日記でもヘイワード元CEOの失言の話を取り上げましたし,
最近ではこんなニュースも流れてました.
「BP前CEOに「ドードー賞」、種の絶滅に寄与と認定」

さてNational Society of Professional Engineers(NSPE)もこの問題に対し声明を発しています.
http://www.nspe.org/AboutNSPE/jun2310oilspill.html

以下,全文と弊訳を(少し誤訳あるかと思いますが…)

Statement on the Gulf Oil Spill andLicensed Professional Engineers (メキシコ湾原油流出と認証されたプロフェッショナルエンジニアについての声明)

By NSPE Executive Director Larry Jacobson

As we watch the Gulf Coast oil rig disaster unfold and the search for causes continues, it's critical to reflect on how to avoid a repeat, not only in the oil industry, but in any industry that can cause serious harm to people, their livelihoods, and the environment.
(メキシコ湾原油掘削事故が広がり,原因究明が続くのを見るに,石油業界のみならず,人々や,生活,環境に深刻な害を及ぼしうるあらゆる産業において,繰り返さないための方法を反映していくことが大事だと感じています.)

One of the most sensible and least expensive means is to simply require engineering plans to be signed and sealed by a licensed professional engineer whenever a project involves safeguarding life, health, or property. This is particularly reasonable in industrial settings, where all employees, engineers included, have a duty of loyalty to the employer.
(もっとも賢明でコストを掛けない手段は,生命や健康や財産の安全を守る事が求められるプロジェクトにはいつも,認定されたプロフェッショナルエンジニアがサインし,スタンプを押した技術プランを単に求める事です.)

Professional engineers are government licensed to protect the public and must reach a minimum threshold of competence to receive that license. The license serves to maintain an acceptable standard of competence for the good of the public―the ultimate beneficiaries of that competence. Nobody would think of hiring a physician or an attorney who wasn't licensed. Their work is so critical to the lives of their patients and clients that the only way a doctor or lawyer can practice is to be licensed by the state.
(プロフェッショナルエンジニアは社会を守ることを政府により認められ,資格を受けるにふさわしい最低限の能力に達しています.この資格はその能力の最大の受益者たる社会のためになる能力にふさわしい基準の維持につとめることが求められます.誰も資格を持たない外科医や弁護士を雇おうなんて思わないでしょう.彼らの仕事は,それが患者や依頼人にとって国によって資格を受けた医師や弁護士が実施することが唯一の手段であるぐらいに,患者や依頼者の生命(生活)に重要なのです.)

But engineering is a different story. Most people don't know that only about 10% of this nation's four million engineers are licensed. Only about 10% have demonstrated through education, experience, and examination that they have met the minimum competency requirements put in place by law to safeguard the public. Only about 10% have taken an oath to protect the health, safety, and welfare of the public. Only about 10% have an affirmative ethical duty to place their professional practice ahead of profit.
(しかし技術者については話が変わってきます.多くの人は知らない事ですが,国の四百万人いる技術者のうち10%しか資格を受けていません.たった10%しか法律によってその立場にあるために社会の安全を守るために最低限の能力を有していることを求められるための教育を受け,経験を積み,試験を受けたことを明示していないのです.たった10%しか健康,安全,公共の利益を守ると宣誓していないのです.たった10%しか利益に優先してプロフェッショナルとしての行動に倫理的義務を肯定していないのです.)

Is it any wonder that most industries don't hire many licensed professional engineers?
(多くの産業において認証されたプロフェッショナルエンジニアを雇わないことを不思議に思いませんか?)

Employees all have a duty of loyalty to their employer. The employer, in turn, has a duty to its owner, and a big part of that duty is to produce a profitable return on the owners' investment of capital. When the owners are shareholders, their motive is return on investment, and it is that return that establishes the value of the shares. The result: Managers of publicly traded companies tend to put profit first to ensure their share prices are supported and their shareholders are happy. All employees are expected to further the goals of the company, and profit is high on that list.
(被雇用者は雇用者に忠誠の義務を負います.雇用者はさらにオーナーに対して義務を負います.その義務の最大の部分はオーナーの資本の投資に見合った利益の見返りを生み出すということです.オーナーが株式資本であるならば,彼らの動機は投資への見返りです.そして株式の価値を作り出すのがこの見返りです.その結果,上場会社のマネージャーは株価を維持し,株主を幸せにするため利益を最優先します.全ての従業員はもっと遠くのゴールと,そこに記された利益を高く保つことを期待されます.)

Now consider the engineer's position. Almost all industrial processes and construction begin with the engineer who does the design. The engineer is under enormous pressure to help create profit for management, and those severe pressures influence choices―choices between the safest and most prudent design and the design that sacrifices safety in the name of cost. Lower cost usually means higher short-term profit for the company.
(そこで技術者の立場を考えてみましょう.ほとんどの多くの産業プロセスや建設は技術者の設計により開始荒れます.技術者は経営により利益を生み出す助けのために大きな重圧にさらされます.そしてそういった重圧は選択に影響を与えます.もっとも安全で慎重な設計と,コストの名の下に安全性を犠牲にする設計との選択です.低コストは短期的に企業に大きな利益をもたらすことを意味します.)

At bare minimum, all engineers who provide any engineering service or creative work that involves safeguarding life, health, or property must be licensed professional engineers. That's the only way the government and the public can have any assurance that industry is doing even the minimum to put the public ahead of profit. To do otherwise is patently and recklessly irresponsible behavior.
(明らかに少なくとも,生命,健康,そして財産の安全を守ることに関る技術サービスを提供する,あるいは創造的な仕事をする全ての技術者はプロフェッショナルエンジニアとして資格を受けなければなりません.それが政府や社会の行える,産業が最低限社会を利益に優先することの唯一の保証なのです.これとは違った方法をとるというのは明らかにそして無謀な無責任な行いです)


多少,これを機にPEの立場を強くしようという意図も垣間見れますが,
今回のBPの事故にひとりもプロフェッショナルエンジニアの資格保持者が関っていなかったということでこの声明に至ったようです.

企業倫理が最近よく取りざたされますが,
技術者もその倫理を全うするにはある程度の独立性を確保する必要があるのかもしれません.

前述のNSPEの総会でも議論された中にこんなのがあったようで

・仲間内団結意識により事実公開の妨げとなるため労働組合への加入は控えるべき

そんな議論があるということ自体がある意味驚きですが,
今後それだけのことが本当は必要になっていくのかもしれません.

あと,ドキッとしたのにこんな話もありました.

・エンジニアリング業務の発注に当たっては品質と技術能力を第一にするよう求める. (=価格競争入札するべきでないと暗に求める)

この話になると長くなるのでまたの機会に.

まあPE制度に付いてあれこれ議論するその前に
頑張ってPE試験に受からなきゃいけないんですけどね~

2010年10月10日 (日)

IPadと、難題

実家に帰省して親父から相談

「会社の役員の奥さんがiPad使いたいって言うんだけど」

流石、まだブームは終わってませんな。

「その人の家、ネット引いてないしパソコンも無いんだよ。」

え?

つまり、iPadを単体で使いたいってこと!?
通信環境からすると3Gしかないか…
でも、アクティベーションできるのか?

結局、わからなかったので心斎橋のアップルストアにいってきました。
店員に相談したところやっぱり頭を抱えて出た結論
・iPad+mobile WiFiを勧めます
・3Gだと大容量アプリがダウンロードできません。
・3Gだと2年縛りもあります
・アクティベーションはアップルストアでやります。
とのこと。

なるほど…
年数縛りのところまで読むとはなかなか鋭いぞ店員さん.

というわけでmobile WiFiの資料かき集めて帰途に。
今ならやっぱりUQ Wimaxかなぁ…解約条件緩いし.

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